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あの千葉大学の学生です。

ぶっちゃけ文系大学生は暇?文系理系で大学生活のQOLは変わるのか

 みんなおはエコ!ゴミクルーン (@DustCroon)です。

 

 おかげさまで前回の記事が少し話題になり、ここまで犠牲になった単位たちも報われるかなという思いですが、はてなブックマークこんなコメントが寄せられました。

 

 

ゴミクルーンは今年卒業できるのか?大学4年後期にして履修が詰んだ件 - ゴミログ

4年間で124単位(119+5からの推定値)が必修?卒論もなし?なにこれ。人文系はこれが標準なの?課題とかないの?え?まって。学生生活のQOLって学部や専攻でこんなに違うの?

2018/10/14 14:16


そうですが、何か?

 

 そもそも、文系といっても、人文科学(いわゆる文学部とか教育学部、心理学部等に属するもの)と僕の所属する法学等の社会科学*1では大きな違いがありますし

 また、社会科学の中でも、政治学系や経済学系などでは、卒論が必修としている大学も多いようです。

 

 とはいえ、やはり文系と理系、どっちが忙しいのか・大変なのかという議論はTwitterでもよく見かける気がするので、今日はこの問題について、好きな科目は国語と社会、嫌いな科目は数学と理科というド文系の僕の意見を紹介したいと思います。

 

 

ぶっちゃければ暇

 いきなり結論になってしまいますが、理系と文系でどちらが忙しいかといえば、言うまでもなく理系のが忙しいです。

 なお、ここでいう忙しさとは大学の純粋な滞在時間という意味です。

 第二外国語で理系学部の学生から話を見聞きしているだけでも、どうみても文系のが暇だと思います。よく第二外国語まで勉強できるなあ。

 ただ、前述の通り、文系によってもその時間は大きく分かれます。

 千葉大の場合であれば

教育学部以外で教員免許を取得>>教育学部>>文学部・法学、政治経済その他

といったイメージでしょうか。

 おそらく、この教育学部以外で教員免許を取得と教育学部の間に一般的な理系学部が入るかと思われます。*2

 

 特に法学の場合には、ゼミや演習以外では出席を取らない授業がほとんどで、専門科目だけなら試験以外に大学に行かずに卒業要件を満たすことも可能かもしれません。

 

 

単位取得の難易度は法学が最難関?

 上の忙しさはあくまで、大学の純粋な滞在時間という意味です。 

 これが、大学を卒業をするための忙しさ、つまり単位がどれだけ取りにくいか、という観点では、法学は決して暇な学問ではないでしょう。

そのように考えられる理由はいくつかあります。

1. 単位取得の可否が試験だけに限られている場合が多い

 先ほど述べた通り、法学の場合には、ゼミや演習以外では出席を取らない授業がほとんどです。つまり、逆に言えば、成績の評価方法は一発試験に限られる場合が多いのです。

 例えば、僕の所属する千葉大学政経学部法学コース(いわゆる他大学の法学部に相当する)では、憲法民法・刑法はそれぞれ2科目ずつ合計6科目全てが必修になっていますが、全て成績の評価方法は試験だけです。

 しかも試験は決して簡単なものではありません。以前は6科目全て単位取得率が半分を割っていた時期もあったという話も耳にします。

 実際に必修科目を落としてしまったが故に、留年してしまい内定が取り消しになった方もいました。

 これは決して千葉大学が異常なのではなく、他大学でもよくある光景のようです。

 ちなみに、自分は必修科目は全て3年次で取り終わっています。法学の必修科目は。

 

2. 試験はだいたいミニ司法試験

 じゃあ試験は一体どんな問題を出すんだ?という話になるのですが、端的に言えば「ミニ司法試験」です。

 どの辺りがミニかというと、ページ数だったり、範囲などが限定されているだけであって、問われている考え方というのは司法試験とほとんど遜色ないものが多いです。

 そうなれば当然、受験する学生も相当な時間をかけて対策しなければならないというわけで、普段サボって試験期間だけ受験生ばりに長時間の勉強をする人もよく見かけます。自分です。

 

3. 六法持ち込み可は楽ではない

  大学で、法学部といえば「六法持ち込み可」という試験の掲示をよく見かけると思います。あれは別に何も学生に有利じゃないのです。

 

 そもそも司法試験も含めて法学の試験は、第◯条に何が書いてあるか?と聞いてくることはほとんどないんですね。

 大抵の試験では、事例問題といって、何かしらの具体的な法律トラブルが起きたという前提で、どうやって解決するか?というのを聞いてくることが多いのですが

 解答で「△法の第◯条に〜〜〜と書いてあるからこれを使えばよい、おしまい。」と書いて許されることは、ほとんどないのです。

 むしろ、この先が重要で、

例えば「△法の第◯条に〜〜〜と書いてあるが、〜〜〜とはXXXという意味で…、本件では□□はXXXだから…」と、

条文に書いてある内容をスタートとして、

法律の解釈(上で言う「XXXという意味で…」の部分)や、

事例への当てはめ「本件では□□はXXXだから…」の部分)

を問うてることが多いのです。

当然これらは六法に書いてはいません。今まで授業等で学習した判例や学説を参考にしたりして、自分なりの結論を出す必要があるということです。

 

 要するに、「六法持ち込み可」の試験とは、外国語科目の試験で「辞書持ち込み可」と同じくらいか、それ以下のメリットしかないというわけです。ちなみに僕の外国語の試験は辞書持ち込み不可のようですが、どうなるのでしょうか…

 

4. 救済制度はない

 ここまでいろいろ紹介してきましたが、他学部でありがちな再試験だったり追試験という制度は病気や公欠事由以外では認められません。

 一回目の試験で60点以下だった場合にはその時点で直ちに不合格、また来年となります。セーブポイントが無駄に遠いクソゲーみたい。

 

ここでは、自分が専攻していた法学のみを紹介しましたが、経済や政治、文学部でもこれと匹敵するくらいハードな分野もあることでしょう。

我こそは法学よりハードだ!という自信のある方のコメントお待ちしております。

 

 

 

授業外で取られる時間が多い

  以上に加えて、文系は進路で就活や公務員試験・資格試験を選んだ場合に、学位や大学での勉強自体が評価されることはかなり稀です。

  まず要求されることが多いのが、資格の有無です。就活にしろ、公務員試験・法科大学院入試にしろ、まず、英語のTOEICでスコアが〇〇点以上というのが何かしらの要件になることが多いです。あるいは簿記何級を持っている、◯◯士の資格を有しているなどによって加点評価されることもあります。

 公務員試験を選ぶ場合には、ダイレクトに試験勉強が必要となります。千葉大学でも公務員試験講座が開講されていましたが、ほぼ毎日18時〜21時で1年間の授業を行っているようです。社畜養成感がすごい

 司法試験(予備試験)あるいは法科大学院入試を選択する場合には言わずもがなです。僕のツイートを見ればいかに過酷かがよく分かると思います。わかるよね?

 

 

結論:忙しさはケースバイケース

最初にも触れた通り、文系は暇といえば暇です。

選ぼうと思えば、いくらでも暇な大学生になることができると思います。

ですが、いわゆる大企業への就職を考えていたり、公務員として安定したい、あるいは何かしらの資格を持って活躍したいと考えている人たちは、かなりの時間を勉強に割いていると思われます。

もちろん、理系でも同様の人はたくさんいると思います。要するに努力・友情・勝利が大事ってわけですね。

 

 

ちなみに彼は僕の高校の2つ下の後輩ですが、来年同時に法科大学院に進学を予定しています。要するに努力・友情・勝利が大事ってわけですね。

 

 

 

 

 

*1:自然科学との対比では社会科学は人文科学の一つと捉えられることが多いですが、ここではあくまで別物と考えています。

*2:もちろん、理系で教員免許を取得する場合には更に時間は増えると思います。